Yet Another 雑記

脳トレゲームの紹介とそのコツ

2020/4/3

松嶋菜々子と聞くと何が思い浮かぶだろうか? 私は 2005 年末に発売された Nintendo DS の「脳トレ」の CM が第一に思い浮かぶ(その次に 2000 年に放送された月 9 ドラマ「やまとなでしこ」が思い浮かぶ)。

松嶋菜々子さんの影響もあって脳トレは一躍ブームとなり、私もある程度楽しんでいたのだけれど、中でもシリーズの中では影の薄い Nintendo 3DS の「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」、通称「鬼トレ」には特に夢中になった。 鬼トレには、ワーキングメモリと呼ばれる短期記憶のような能力を鍛えるための驚くほど過酷なトレーニングがいくつか収録されている。その過酷さのあまり一つのトレーニングは 1 日に 5 分しか取り組めないという仕様上の制約が盛り込まれていたほどであった。

鬼トレで最初に登場するトレーニングが「鬼計算」。簡単な計算問題が出題されてそれに答えるだけかと思いきや、回答しなくてはならないのは今出題されているものでなく数問前に出題されたものという、まさに鬼トレの名に相応しいトレーニングだ。 シンプルでありながら妙な中毒性があり、このトレーニングのみを楽しみに鬼トレを遊び続けたユーザが多くいた。 自分も例に漏れず鬼計算中毒となり、二年程遊んでいたと思う。今でもたまに遊びたくなる。


ということで、念の為特許が申請されていないことを確認した上で、このゲームに幾分か(?)インスパイアされたゲーム「記憶算」を作った。以下から Web ですぐに遊べるので、ワーキングメモリがフル稼働する様を体感していただきたい。

https://kiokuzan.app

レベル 1 は何度か挑戦すれば完答できると思う。レベル 2 はそう簡単には完答できないのではないだろうか。

実はこのゲームにはコツがある。レベル 2 で苦戦していた人にこのコツを共有した結果、その場でレベル 3 まで一発で完答できてしまったことさえもある。

まず初見の人の多くが採ってしまいがちな難しい方法を説明する。例えばレベル 3 で、1 問目から順に 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9.. と回答が続いていたとする。 初見の人の多くは、1問答えるごとに、覚えるべき数字を「1, 2, 3」「2, 3, 4」「3, 4, 5」.. のようにスライドさせて覚える。

コツは、そのようにスライドさせて覚えるのでなく、レベルの数で区切った「ブロック」で覚えていくというもの。 さっきの例の場合、「1, 2, 3」をまず記憶する。 4 つめの回答を覚え始める時、ぼんやりと「1, 2, 3」を記憶の奥側に配置してそれをもとに入力を進めつつ、「4」「4, 5」「4, 5, 6」と読み上げて記憶の手前側で次のブロックを覚えていく。 その後も同様に、今作り上げた「4, 5, 6」を記憶の奥側に置いて、次の数を「7」「7, 8」「7, 8, 9」と読み上げて覚えていく。

こうすると格段に正答率が上がると思う。これがうまくいく理由は何度かやってみるとよくわかる。ということでワーキングメモリを効果的に働かせた心地良さも是非体感していただきたい。

ちなみにレベルの上限は 5 であるように見えるけれど、レベル 5 で物足りない人のために、太鼓の達人方式でより高いレベルを遊べるようにもしてある。


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